妻が天国に行ってしばらく経ち、子ども達の様子が変化しています。
そのなかでも、長女のひーちゃんの様子が特に目を引きます。
それは、「お母さん」としての役割を担おうと頑張っている事です。
ひとり親になって注目しなければならない事。子どもの変化です。
洗い物という遊び
ひーちゃんが、まだ3歳くらいの頃。
私が毎夕食後のルーティンである茶碗洗いにいそしんでいた時に、
「ひーちゃんもあらう!」と言ってくれたことがあります。
その時は余裕があり「じゃあ、一緒にしようか。」
と一緒に茶碗洗いをしました。
スポンジに洗剤をつけて、何度も何度も手でわしゃわしゃと握り泡を立てて楽しんでいます。
ひとしきり遊んだら、茶碗を掴み。ゴトンッ!と滑り落とします。
「ひーちゃんはこっちをお願いね。」
と、私はプラスチックの皿や、箸を渡します。
楽しそうに洗っているひーちゃんの隣で洗い残しの最終チェックをする私。
そうして時間はかかりましたが、終わると満足そうにするひーちゃんでした。
しかし、そんなに余裕のある日ばかりではありません。
ひーちゃんが「あらいたい。」といっても
「今日はいいかな。」と断ったり、しまいには
「忙しいんだから、あっちで遊んでてね。パパは早く終わらせて寝たいんだよ。」
などとイライラをひーちゃんにぶつける日もありました。
そうすると、ひーちゃんはお手伝いをする=怒られる
となり、とうとうお手伝いをしたいという事は無くなる訳でした。
洗い物というお手伝い
最近、私が洗い物をしていると、
「ひーちゃんもてつだう。」
と洗い物を手伝ってくれるようになりました。
勿論、毎回では無く、気が向いた時だけですが。
以前と違い、しっかり泡をつけ、すすいでくれます。
楽しみもあるでしょうけれど、
遊びでは無く、手伝ってあげたいという思いが伝わり、ひーちゃんの優しさと成長を感じました。
洗い物以外にも、洗濯もを畳んだり、弟をお風呂に入れてくれたり、明日の着替えの準備をしたりと、私がお願いすると
「わかったよ。」
と言いやってくれます。保育園の年長さんが。
自分が甘えているのはわかっていますが、本当に助かります。
なので、頼んだ後は必ず、「ありがとう。」とギューッッは欠かしません。
頼んだ時に「えーっ!」と面倒くさそうにもする事があるので、
無理強いは禁物だなーと思いながら
ひーちゃんに甘える日々は続いて行きます。