運命の人

思い出

妻と私との出会いは偶然です。

社会人になってからの、ある集まりで知り合ってそこから付き合い始めました。

だだ、2人の運命の糸は生まれた時から、何度も何度もめぐり逢おうとしていた事に

結婚してから気付いたのでした。

運命の人。あなたは信じられます?

初めてお互いを認識した日

私は社会人になって、初めての仕事は関西でした。

兵庫県で5年程働き、その後、地元の鹿児島に戻ってきました。

私は、当時、カフェ巡りにはまっていて、鹿児島でも、休みの日は行ったことのないカフェを探しては、まったりとした癒しを満喫していました。

ある日、初めて入るカフェで、こんな集まりがありました。

「ボードゲームの会」

ボードゲームとは、トランプ、ウノ、人狼やブロックスといった、テーブル上で遊べるゲームの事です。

カフェの企画で、お酒やご飯を楽しみながらボードゲームをしようという、大人な会でした。

そこで知り合ったのが、妻。ではなく、メロちゃん。妻の親友でした。

年齢は同じ。同級生です。

メロちゃんは社交性、バラエティーに富んだ元気な女の子です。

「キミ、○○中学校何だよね?、○○って子知ってる?」

「うーん。知らないなぁ。当時はマンモス中学校だったから、6クラスだったもんね。」

「こんど連れて来るから、遊ぼうよ!」

そんな元気な彼女が連れてきたのが、ちょっと内気な女の子。

妻のさやちゃんです。

ホントに初めて認識した子でした。自分が絶対一目ぼれしないタイプの女の子です。

不思議な繋がり

私は女の子に対しては初見緊張する方なのですが、

不思議とさやちゃんとは緊張せず話すことが出来ました。

何か自然体でいられる。

「前は何処で働いてたの?」

「兵庫県だよ。」

「えっ!?本当に?私も兵庫県で働いてて、最近帰って来たんだよ。」

何という事でしょう。

初めての就職先が同じ兵庫県で、同じタイミングで県外に渡り、同じタイミングで帰郷していたのです。

ボードゲームを楽しんだ後、line交換をしました。

そのまま、居心地が良く、付き合う事になりました。

付き合うまでの思い出はまたの機会に。笑

自分の両親に彼女の報告をしました。母に告げます。

「さやちゃんという方と付き合う事になりました。」

「さやちゃんって、○○地区のさやちゃんじゃないよね?笑」

「・・・?そうだけど。何?知ってんの?」

「知ってるも何も、両親とも知ってるわよ。」

何でも、母親同士、京都セラミック。通称京セラでずっと一緒に働いていたらしく、交流があるみたいです。

父親同士も建築関係で、一緒に仕事をした事が何回かあり、お互い面識がありました。

それだけではありません。

保育園の系列が同じで、運動会や発表会で一緒にご飯を食べた事があるみたいでした。

結婚後、保育園の写真で一緒に映った写真が・・・一枚出てきました。

ホントにびっくりです。

さやちゃんが、中学まで思いを寄せていた男の子。

私の小学校の時の親友でした。

私が、中学校思いを寄せていた女の子。

さやちゃんが嫌いな女の子でした。

社会人になって初めて知り合ったと思っていた2人でしたが、運命は、2人を何度も巡り合わせていたのです。

不思議なことに、学生時代ではお互いタイプでは無く、逆に認識し合っていたら、付き合って無かったかもしれません。

このタイミングで出会う事が運命づけられていたかのような。

不思議な繋がりを感じます。

全てに意味があるのなら

さやちゃん。

何で家族をおいて天国に行っちゃったんだろう。

子ども達まだ小さいよ。4人も頑張って産んだんだよ。

これから、いーっっぱい、お出かけしたり、笑い合ったり、楽しい思い出作りたかったよ。

神様。何でこんな辛い事を強いるの?

しばらく、神を恨みました。運命を憎みました。

「神様なんていない。」

この廻り会いに意味は無かった?

そう?私たちは幸せじゃ無かった?

いえ。確かに私たちは幸せでした。世界で一番幸せでした。

全てに意味があるのなら。

このめぐり逢いにはきっと意味があるはずです。

こう考えてみました。

さやちゃん、の運命が決まったものだとして。廻り会う事が運命だったとしたら。

さやちゃんの命が必死に私を見つけてくれた。

かけがえのない思い出をくれた。

この世にかけがえのない、子ども達を4人も産み落としてくれた。

この輪廻の中で、必要な命だった。

神様は、4人目を早く産み落としてくれた。

天国に行く前の2週間。家族全員で過ごせた。幸せなひと時。

神様が、定められた命を、幸せな物にする為に動いてくれていた結果だとしたら。

だとしたら、恨むのは、憎むのは・・・違うよね。

神様ありがとう。って言える日が来るかな。

また皆で笑える日が来るかな。

今言える事は、さやちゃん。

運命の人。

私とめぐり逢ってくれてありがとう。

ずっとずっと愛してます。

 

 

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